こんにちは、CAの桑田です。
今日は振り返りシリーズ3回目です。
もう一度、講師の仕事をやってみよう。
そう決心して、プロフィールをいろんな会社に送った。
一番先に返事を返してくれ、
「すぐ会いましょう。明日は?」と言ってくれたのが、
前職の社長だった。
そのとき、その会社は経産省の事業を担当していたため、
すぐに学生対象の講座の仕事をもらった。
その後、フリーの講師から、その会社に正社員として入り、
講師や研修の企画を担当することになった。
その会社ではいろんなことを学んだ。
いいことももちろん学んだが、
申し訳ないが、反面教師の率が高いと思う。
残業代もボーナスも無し。
家に持って帰って夜中まで資料作りをすることもしばしば。
「儲かったら青天井で出す」と言われていたが、
それが果たされることはなかった。
会社を経営してれば、事業采配を誤ることは、ある。
そこからどう再生するかが、本当の会社の価値になっていくと思う。
しかし私はそこまでその会社についていくことはできなかった。
半年にわたる給料の未払いをはじめ、様々なことがあり、
私は会社から離れた。
この会社では、数多くの研修やイベントを担当させてもらい、
経験はたくさんいただいた。
そして、やってはいけないこともたくさん教えていただいた。
もちろん、私にも責任はある。
会社の窮状を助けることができなかったという思いもある。
しかし、そのただ中にあると見えていなかったことが
今なら分かる気がする。
そしてあのとき、信頼できるキャリアコンサルタントに出会っていたなら、
状況は変わっていたのではないかと思う。
会社が大きく変わらなければならないとき、
中にいる社員達だけではうまく動けないときがある。
それは能力が足りないのではなく、
俯瞰、客観の眼が足りないのと、
経営者と社員のどちらからも、既存の関係性を保ったままにしようとするため、
思ったように動かない。
そんな時には外の人間を入れることが効果的だ。
それと、まずは社員個人。
個人の思いと問題を把握することが大事で、
そこを置き去りにすると
「自分とは関係ないところで会社が勝手にやってる」と思う。
会社が一番大切な再生時に社員の協力が得られなくなってしまう。
だから、一般的な経営コンサルタントを入れる前にまずキャリアコンサルタントだと思う。
問題の真っただ中にいる人が見えないものを見るためにあるのが
キャリアコンサルタントだ。
これは、実体験からの実感です。
あの頃に戻れたなら、まずそこから始めたい。
そして、自分達が今度は、そういう会社の役に立てるよう、
私のように苦しむ人が出なくなるよう、
役に立てる力をつけていかなければ、と
その思いをもらったことが、前の会社には感謝だと思っている。