12月16日(日)、名古屋のACCNスタートアップミーティングに参加してきました。
ACCNとは一般社団法人オールキャリアコンサルタントネットワーク。
キャリアコンサルティング協議会が母体となって設立される様々な団体を越えたキャリアコンサルタントの職能団体です。
スタートは来年4月からだそうですが、いま準備室が立ち上がって、全国行脚してスタートアップミーティングというのをやっているようです。
いままで、私達キャリコンにとって、いろんな団体が養成講座を開催しており、受講した団体にそのまま所属していく人もあれば、合格後の面倒は見ないという団体もあったりして、統一された職能団体が存在しない状況で、「いったいこのいろいろある団体のどれが何をしているんだか・・・さっぱりわからん」という状況だったと思います。
その垣根を越えた団体が設立されるのはいいことだと思いますが、いったいここはどんなとこなんだろう?とまた新たな疑問が湧いてきますよね。
そこでこのミーティングに参加してきたわけですが、
ここで初めて知ったのは、技能士会が解散してこのACCNに吸収される、ということです。
それによって、技能士と国資の境目のない所属団体ができるわけですが、当然、技能士の諸先輩方としては、格が下がるじゃないかとか、ピンキリの実力しか持たない国資と一緒にされては・・・という思いがあるでしょう。
そういった主旨の発言も間々ありました。
しかし、私は、代表理事となったICDSの深谷さんのお話を伺う限りは、できる限りオープンに、実践に資する活動方針で行きたいという決意が感じられ、好感を持ちました。
ちなみにICDSというのは名古屋を拠点とするNPO法人で、決してキャリコン養成機関としては大きな団体ではありません。
そういう、いわば地方の比較的小さい団体の方が代表理事となったことも、ある意味では改革論調の現れなのでは?と思った次第です。
(ご自身はババを引いた、とおっしゃってましたが・・・)
また、今の養成講座で学ぶ内容が、現場での要求要件とかけ離れていること、養成団体によって其々に活動していることによる数の力の分散が起こっていること、など、キャリコンの世界に踏み込んだ駆け出しが一番に感じる不安を受け止めて、何とかしようという気概はあること。
そして、このミーティングの場でも、かなり忌憚ない意見を収集したいという姿勢が感じられたことはよかったと思います。
そして、このACCNが「ちゃんと」活動していってくれれば、私が個人のコミュニティでやりたいと思っていたことのほとんどが、もっと大きな数を集めた公式な団体であるACCNで実現できそうな「感じ」がしたことも一筋の光明でした。
何と言っても、一人でできることは本当に少ない。だからコミュニティで、と思っていても、個人が作ったコミュニティでできることも知れてます。
「数の力」
これがACCNが持てる最大の利点でしょう。
少なくとも3万人。多くて7万人規模のキャリコンが集まれば、政府にモノ申すこともできるかもしれません。
私もかねてから申し上げているように、キャリコンによるキャリアドックを法制化し、企業での実施義務化くらいしていかないと、キャリコンの知名度向上と地位向上は遠い道のりです。
今後のACCNの動向をしっかり見ていきながら、私も微力ながら助力になることができれば、と思いを馳せた体験でした。
ちなみに、深谷代表理事からは、更新講習の質を「食べログ」のようにレビューする機能はどうだ!?なんて構想もチラっと出ていて、ちょっとびっくりしましたが、この方、ちょっと面白そうなことやるかもな、というのが正直な感想です(期待も込めて)。
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以下、この場に参加したキャリコンから出た、ACCNに「期待すること」「やりたいこと」「できること」のテーマでブレストした結果出てきた意見の一部をピックアップしておきます。
・とにかくネットワーク形成
・情報共有
・事例の共有化
・現状の調査活動
・公明正大で正常な運営
・泥臭い情報交換がしたい
・各地域を密につないだネットワーク
・専門領域での相互扶助
・仕事のパートナーを増やしたい
・法制度化に向けた動き
・いろんな業界の知識を分け合う
・キャリコン以外の知識を学ぶ場(メンタル、介護など)
・リファー先の紹介
・生産性向上を含めたキャリアコンサルティング
・メンター制度、チューター制度をやってみたら?
・ビジネスモデルの構築
・CCの社会的立場の向上と明確化
・(技能士一級の方より)技能士が満足するレベルの技量
・他団体との関係性
・実践的な学び
・仕事の提供・紹介
などなど順不同。
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