「ゲーム・オブ・スローンズ」のウィスキーを飲んだので、
この有名なドラマを観てみることにしました。
アマゾン・プライムでシーズン7まで公開されていたのでシーズン8だけ購入して、
毎日、料理をしながら、洗濯物を干しながら、仕事をしながら見続けて、
いま気になるところを拾いながら2回目を観ています。
さすがによく出来ているドラマですね。
ファンタジーとゾンビと魔女、歴史スペクタクル、血の争い、近親相姦、権力のぶつかり合い、殺し合い、騙し合い、どんでん返し・・・。
最初は登場人物の多さに戸惑いましたが、それに慣れてくると、
いくつもの場所で同時進行する複数のドラマから目が離せなくなります。
このドラマのクライマックスは、いがみ合っていた王国や野人が一丸となってホワイト・ウォーカーという共通の敵と戦う場面。
いまのコロナ禍でこれを見ると、こうしていろんな立場の国が一つになって闘うことがいかに難しく、しかし崇高で必要なことか・・・よくわかります。
しかし、その戦いが終わるとまた、いがみ合いに戻っていく・・・
それでも、全く元の状態に戻るわけではなく、
古い体制の象徴は滅び、本当に必要な形を少しずつ作っていけそうな兆しをもって終わる。
王となるのは、若く、痛みを知り、力ではなく知恵をもって統治する者となる。
このドラマのもうひとつの魅力は、血みどろの殺し合いの中、力でねじ伏せようとする男たちの世界で虐げられ、家の名のもとに翻弄されながらも輝く女性たち。
魅力的なキャラクターに彩られた壮大な物語ですが、
ここから伝わってくることは殊の外シンプルなこと。
それは、本質を生きるものが選ばれる、ということです。
周りに翻弄されているうちは、いつ果てるともしれない命であっても、
自分はこのために生まれたのだと自覚したとき、初めて生きることができる。
目的ができるということは、これほどに強さを与えてくれるものかと・・・
これが本当の志事というものかと、そう思い知らされたのでした。
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