- CC&Associates 桑田里絵
キャリコンのキャリコンが必要だ
私はキャリアコンサルタントが、キャリアのコンサルタントなのに「仕事が無い」という状態を何とかしたくて、このコミュニティ=CAを作りました。
だっておかしいじゃないですか?
政府はキャリコンを10万人にするとか言って、
年に4回も試験受けられるようにして、
どんどんキャリコン資格をバラまいて、
「今後、ますます必要とされる有望な資格です」とかいう言葉が世の中にはあふれていて、
だから養成講座も満員御礼で・・・
それで?
儲かってんの、養成講座と○○協会だけやん!
あんたらだけやろー!って言いたい。
キャリコンになったら、どうしますか?
なんて試験でも尋ねられるんですけど、
ホントんとこ、資格取って、それで稼げてる人ってどの程度いるの?
というのが本音です。
厚労省のサイトにも書いてあります。
企業の人事部門、人材紹介会社、公的機関(ハローワークなど)、学校などで幅広く活躍できる、と。
はっきり言いますが、この幅広く働いているキャリコンのほとんどは一年契約のパートです。
そして、正社員であってもキャリコン資格を活かせるポジションに付ける人は少数です。
企業の人事って、企業の中で最も数の少ないほうの部門。いったい何人がなれるの?
人材紹介会社が欲しいのは、キャリコンじゃなくて「営業マン」です。
ハローワークはパート労働で一年契約がほとんど。三年経つと総入れ替えが起こり、超不安定。
学校でキャリアカウンセラーを専門に置いているところがどれほどありますか?
うちの息子が行ってた学校は、地域の数校を一人のカウンセラーが掛け持ちしてました。何年も!
ということで、就労支援する側のキャリコン自身に就労支援が必要なのが現状です。
じゃあ独立か?
となるのですが・・・カウンセリング業で独立してやっていけますか?
そして、キャリアカウンセリングを業としてやろうとする以上、「稼げません」。
なので、独立は無理です。
だからキャリコンは食えない、と言われるのです。
では、食えてるキャリコンは何をやってるの?というと、
会社勤めで本業があり、それにキャリコンとしての知識やスキルを活かしている派。
バリバリにスキルを磨いて、技能士やスーパーバイズができるようになってキャリコンの指導者としてやっていく派。
独立するが、企業相手に商売をするコンサル・講師中心派。
など、いずれにしても、個人で徒手空拳で、カウンセリングだけを武器にやっていくには、
日本はあまりにもセラピー文化が育っていません。
どこかの組織に属するか、仕組みの中に身を置くしかない・・・となると、パート勤めが待っています。
だから、企業相手にコンサルか研修、講演などで商売ができるようにならないと、
キャリコンで独立して食っていくことは難しいと言えますよね。
だって、あなたは今までに、お金を払って、見たこともない他人に何万円も払って仕事のことを相談しようと思ったことがありますか?
普通は家族か、友達とかに、コーヒー代くらいで相談しますよね?
私はこう言われたことがあります。
「キャリアコンサルタントってどこに行けば会えるの?
キャリアコンサルタントに何を相談すればいいの?」
そう、一般人はキャリアコンサルタントのことなんて、全く知りません。気にもしてません。